バンド活動初心者入門

ベースは簡単?いいえ、そんなことはありません

よく、バンドの中でベースは最も簡単な楽器であると評されることがあります。
しかし、これは非常に大きな誤解です。

確かに、ベースというのは、他の楽器が複数の音を扱うのに対し、単音で勝負する分、やることが少ないように見えます。

しかし、実際の音楽の中でベースほど、曲のイメージやノリ、雰囲気を一手に引き受けるパートは有りません。

ベースは曲を支え、基礎を作ること

何故ベースが単音なのか、それは、人間の耳には低音が最も聞こえるようにできているためです。

歳をとり、真っ先に聴力が失われるのは、高音からです。

同じ音量で聞いても、低音はその音が倍増して聞こえるという特性を持っているのです。

これ故に、単音でありながら、バンドという多くの音がごった返す中で非常に目立つのがベースです。

そして、単音であるがゆえ、その演奏の突き詰めるところは、微細な音の伸ばし、切るタイミングであったり、わずかに跳ねたりといった、ドラムが作る曲のリズムに対するノリを決定する、非常に重要な役割を持っています。

このため、ベースは一貫して正しくなければいけませんし、間違えるということができない楽器でもあります。
(どの楽器でも間違えるのはいけないんですけどね)

ベースは弦自体が太いため、ギターのようにピックで弾く奏法のほかに、指で直接奏でる指弾きが大きな奏法として採用されます。

また、スラップ(チョッパー)ともいって、弦を親指で叩く、というよりはかすらせることによって、打楽器的にリズムと音を奏でる奏法も有り、非常に魅せることのできる、奥の深い職人的な楽器といえるでしょう。