バンド活動初心者入門

ギターはいらない?

Q. 僕はギターなのですが、最近バンド内で自分は要らないんじゃないか、と思ってしまいます。
鍵盤がいる楽器なのですが、必要なフレーズはすべて鍵盤でまかなえます。
ギターの意義が見出せなくなりつつあります。

A. これは、ある程度熟練したバンドや、ロックよりではないポップス系バンドなどでよく見かける意見です。

前項でギターが弾きすぎると鍵盤の入る間がない話をしましたが、これは逆のケースです。
鍵盤は特に全音域が出ます。

ついつい弾きすぎてしまうプレーヤーが多いのです。

ギターでできるカッティングや、独特のアルペジオ、エフェクターワークなど自分のプレイスタイルとあわせて考え、鍵盤と会話してパートを作ることが大切です。

熟練したバンドほど、話し合いが大切です。

話し合いはスタジオでなくてもできます。
特に熟練したプレーヤー同士は、頭の中でアレンジを組み立てていけるでしょう。

コーヒーを飲みつつ、会話してみてはいかがでしょうか。

また、ロック畑のギタープレーヤーに良く見られる徴候としては、完全に「リフ」と「ソロ」を区切ってしまう傾向が挙げられます。

一度、「楽曲」というマクロな視点をもってみましょう。

ギターの持ち味を生かしたフレーズを何か挟む、と漠然に考えてみましょう。
歌メロを聞き、アシストしましょう。

ここで非常に有効なのが、スケールとなります。

おそらくこういう機会が、ペンタ一辺倒から脱出する良い機会となるのではないかと思います。

ジャズ要素のフレーズやオクターブ、単音カッティングブラッシングなど、弦でしか出せない持ち味はたくさんあります。

あとは、意外にギターがしないのが、「しっかりと和音で普通に固める」という作業です。

他の楽器がソロやオブリを弾くとき、必ずしも自分が弾く必要はありません。

ジャーンの白玉など、「普通に」固めることも大切なのです。