バンド活動初心者入門

ライブ当日の流れ

ライブハウスでブッキングが終了し、いよいよ当日となりました。

手元には、がんばって売ったチケットの代金。

何度もリハスタで演奏を固めて万全です。

ここからは当日の動きをダイジェストで見て行きましょう。

30分前くらいに集合

あらかじめ数日前に、直前リハの集合時間が言い渡されるでしょう。

当日は、それぞれのメンバーが楽器をもって、指定時間の少し前に集まります。

機材が重かったり、シートを記入しなくてはいけなかったりと、なんやかんやで時間を喰うので、30分か1時間ほど早めに行っておくと良いでしょう。

まずブッキング担当者とPA、共演者に挨拶

何事も挨拶が基本です。

「一日よろしくお願いします」と軽く挨拶しましょう。

また、共演者がリハのために集まっているでしょうから、「よろしくおねがいします」と挨拶しておきましょう。

大概、ハコによってやり方が違うので、随時説明してくれます。

アレンジシートと集客表を記入

アレンジシートとは、実際の演奏の演目と楽曲に対する要求などをひとまとめにして、PAに提出する書類です。

事前に配られるところもありますが、大抵はその場で書かされます。

ね、早く来てよかったですよね。

アレンジシートは、曲順とMCを挟むタイミングもしっかりと記載してあげましょう。

その方が、切り替えなど戸惑わず、お互いのためです。

有名なバンドを挙げてこんな感じのサウンドにしてほしい、など具体的な要求も書いておくと良いかもしれません。

楽器をレンタルする場合、特に鍵盤楽器の場合やギターでエフェクターを借りる場合、音色も一緒に記載してあげましょう。

音色ごとに調整がことなるためです。

また、曲によって照明をどうするか聞いてくるところも有ります。

こだわりがなければ、楽曲にあった色をしていするか、おまかせで、と書いておきましょう。

集客表には、売りさばいたチケットとその購入者の名前を記載します。

これを見て、受付の方が対応されるので綺麗な字で書きましょう。

また、中にはゲスト扱いといって、料金が無料で特別な人を数人呼べる制度を持つハコもあります。

彼女やバンドのアドバイザーなど、重要な人はここに入れても良いかもしれませんね。

直前リハーサル

アレンジシートを仕上げているうちに、直前リハーサルが来るでしょう。

直前リハの順番は事前に言われますから、流れを見ながら、近くなったら準備に取り掛かりましょう。

とくに、ギターやベースの方は余裕を持って、弦の調整をしましょう。

ドラムも、機材が多いでしょうから、カバーをはずして待機しましょう。

鍵盤系楽器の人は、もしレンタルであれば、アレンジシートに書くでしょうから、そのまま待っていてかまいません。

直前リハの目的は、実際使用するステージで音を鳴らして、音の響きや混ざり具合、そして立ち居地やパフォーマンスの想定などを確認することです。

曲を練習するものではありません。

大概は曲のさわりだけ弾いてください、という指示が出て、それを頼りにPAは調整を行います。

音色に激しく差が有る場合など、変わり目を含むように調整しながら、各曲の演奏部分を考えましょう。

「返し」といって、それぞれのプレーヤーの前に、自分が聞きやすいよう全体の音をモニタリングできるスピーカーが配置されています。

これを聞きながら、もっとも演奏しやすいよう、どの音を出してほしい、あの音が聞きにくい、など率直にフィードバックしましょう。

本番の忙しい中で、大きな変更はできませんから、黙っていると御互い不幸になります。

万が一、しっかり要求を聞いてくれないPAであったなら、おそらくそのハコは次から私用しないほうが良いでしょう。

プレーヤーの要求に耳を傾けられないPAは、専門家としても職業人としても失格です。

もし余裕があれば、客席に下りたりして鳴りを確認してもいいでしょう。

開演まで最終調整

リハが終われば、あとは出番までのんびり?と過ごすのみです。

緊張しますが、良いコンディションで望めるように調整していきましょう。

開演~演奏

開演すると、人が入りだします。

自分のお客様が来たら、丁寧に対応しましょう。

出番の1つ前くらいに、控え室という裏手の部屋に移動して気合を入れます(笑)。

ここで、メイクをしたり、身なりを整えたり、弦の最終調整をしたりしましょう。

いざ開演!!

照明が暗くなり、スタンバイをすると幕が開きます。

日ごろの成果を思いっきりぶつけてきましょう。

終了後のフロアで

来ていたお客さんとぜひ、会話してきましょう。

友達かもしれませんが、まずは大切なお客さんです。

来てもらえたことを素直に喜んで、御礼を言いましょう。

できたら、いろんな他愛のないはなしなどで盛り上げられ、バンドをアピールできるとよいでしょう。

慣れてくれば慣れてくるほど、こうした地道な対応が、お客様を掴む大切な鍵となります。

フィードバックと集金

客がはけると、各バンドごとにフィードバックと集金が行われます。

チケットのノルマ分の金額を納め、+αで何人来たのかによって、バックが決まります。

また、ライブハウスによっては、詳しくもっとこうすると良い、ここが良かった、などのアドバイスをいただけるところが有ります。

ある程度しっかりした耳の人のお世辞なしでの意見は貴重ですから、納得できるできないにかかわらず、是非一度聞いてみましょう。

また、大抵次のライブの予定を聞かれ、ブッキングが行われますから、次が決まっているのなら予定を伝えましょう。